日本陸水学会第84回金沢大会The 84th Annual Meeting of the Japanese Society of Limnology

金沢大学角間キャンパス

2019年9月27日(金)~9月30日(月)

課題講演

課題講演の実施要領

(1) 課題講演は一般講演と並行して行われます。

(2) 課題講演の企画希望者 (コンビーナー) は,課題講演の題目,氏名,所属,連絡先 (電話番号,電子メールアドレス) を,5月7日 (火) ~ 6月21日 (金) の期間中に,JSLIM84実行委員 (rikusui84@gmail.com) に電子メールでご連絡下さい。電子メールタイトルには「課題講演申込」と記載願います。

(3) 課題講演の応募が多数の場合は,大会企画委員会とJSLIM84実行委員会とで検討し,採択を決定することがありますので,あらかじめご了承下さい。

(4) 課題講演の題目は,決定次第,大会HPに掲載し,講演者非公募の場合を除いて課題講演の講演者 (発表者) を募集します。

(5) 課題講演での講演を希望される方は,6月24日 (金) ~ 7月23日 (火) の期間中に,直接コンビーナーに連絡を取ってお申し込み下さい。

(6) コンビーナーより課題講演に採択された講演者は,ご自身で大会参加申込みを行って下さい。

(7) 課題講演に採択された講演者は,講演申込用紙を下記よりダウンロードし,必要事項を記入のうえ,コンビーナーに電子メール添付にて送付して下さい。

(8) コンビーナーは,課題講演の講演者より送付された講演申込用紙を発表順にとりまとめ,7月24日 (水) ~ 7月26日 (金) の期間中に大会企画受付 (rikusui84@gmail.com) に電子メール添付にて送付して下さい。



講演申込用紙のダウンロード

課題講演一覧

(T-1)「湿原の生物多様性と洪水影響」
コンビーナー:野原精一(国立環境研究所)
連絡先:(Email)snohara@nies.go.jp,(Tel)029-850-2501

趣旨:尾瀬ヶ原は、本州中央部の多雪地域に位置し、日本最大の泥炭の湿原である。燧ケ岳や至仏山に囲まれ、山から流れ出した河川が湿原に入り蛇行し拠水林とよばれる林を作る。約8,000年前から河川の堆積物の上にコケや植物が生育し、枯れた植物が長年堆積して泥炭地の湿原が形成されている。湿原の中には、約1,800個の池溏と呼ばれる池が散在し多様な水環境がみられる。尾瀬ヶ原における総合的な学術調査は,これまで3回(第1次:1950~1952,第2次:1977~1979,第3次:1994~1996)行われてきた。湿原に洪水がどのような影響を与えてきたかの調査は第3次の阪口・相馬(1998)による氾濫水運搬微粒子による洪水の影響範囲の推定がある程度である。そこで気候変動の湿原への影響を探るため「平成23年7月新潟・福島豪雨」を契機として尾瀬ヶ原における洪水の影響評価研究を行っている。本研究課題は第4次尾瀬総合学術調査(2017~2019年)として実施したものの研究成果を討論するものである。 


(T-2)
「陸水圏における放射性物質の分布と長期動態」
コンビーナー:植田真司(環境科学技術研究所)、野原精一(国立環境研究所)
連絡先:(Emailsueda@ies.or.jp(植田),(Tel0175-71-1454

趣旨:2011 年3 月の東京電力福島第一原子力発電所事故後、8年が経過し、一部の地域では徐々に落ち着きを取り戻してきているが、流域に沈着した放出放射性セシウムによる汚染は現在もなお続いている。流域に沈着した放射性セシウムは降雨などのイベントによる出水、森林からの拡散、水田などの水を用いた農作物への移行、河川底質や河口部への蓄積などのさまざまな環境動態をとる。陸水圏における物質挙動の研究者には、これらの放射性核種の流域内での移行、分配及び蓄積を定量的に評価するとともに、生態系への移行及び生体内濃縮の実態を明らかにすることが求められている。第79 回つくば大会、第82回仙北市田沢湖大会の課題講演に引き続き、原発事故後8年間を振り返って各地の陸水環境における放射能研究を長期的な観点から総合的に議論する会としたい。


(T-3)「陸水を介した森・川・海のつながり(3)」
コンビーナー:大西健夫(岐阜大学)、柴田英昭(北海道大学)
連絡先:(Emailtakeon@gifu-u.ac.jp,(Tel058-293-2879

趣旨:陸域における様々な人間活動は陸水を介した物質輸送を通して上流域から下流域に伝播するため、流域的視点が必要不可欠である。陸域および海洋の一体的な水系管理の重要性は従来から認識はされていたものの概念論にとどまっている。実践の場でも利用可能な実体化のためには、流域の変化とその影響を包括的に評価する必要がある。しかし、従来の研究は個別プロセスの研究が主体であったため、流域全体をシステムとして捉える方法論、視点、課題自体が明確にされていない。そこで本課題講演では、上流域から森林、農地、都市、湖沼、湿地、沿岸域と多様な土地利用・土地被覆を経由しながら、河川や湖沼を経て、海洋へ到達する陸水のプロセスを包括的に取り扱うための手法、概念、課題を明らかにすることを意図して企画するものである。本年度は、地球温暖化および人間活動が流域の物質循環、生態系におよぼす影響を中心として陸水を介した森・川・海のつながりに関する議論をふかめていくことを目的とする。また、本課題講演は、自由集会と連動して実施し、自由集会ではより人文科学的視点との交差にも重心を置いて議論を行いたい。

キーワード:人間活動、地球温暖化、生態系サービス、森林管理、農地管理、都市、土砂輸送、物質輸送

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